BOOK
シェイクスピアって、おもしろい!
── 全5巻 ──
── 全5巻 ──
BOOK シェイクスピアって、おもしろい! 全5巻
子供のためのシェイクスピア。学習と教育を支援する通販会社 YTT Net
天才シェイクスピアの傑作を 子供のために書き直し、世界中で絶賛された バーデット先生の労作シリーズを翻訳刊行
著者:ロイス・バーデット Lois Burdett/訳:鈴木扶佐子
推薦:外山滋比古(お茶の水女子大学名誉教授)
世界のシェイクスピアが幼い人たちに楽しめるのはすばらしい。 |
BOOK シェイクスピアって、おもしろい! 各巻詳細
シェイクスピアって、おもしろい! 1
こどものための ハムレット
-
B5判/72頁
青年期の悩める人間像を描くシェイクスピアの最高傑作。【作品紹介】
舞台はデンマーク。快活で行動的だった王子、ハムレット。
その王子の心は父王の死、母の再婚をきっかけに大きく揺らぎはじめます。
新国王におさまった叔父に対する父の暗殺疑惑。
そんな叔父と結婚した母への愛と憎しみ。
ハムレットにとって世の中は不正と裏切りに満ち、信じられるものがなにひとつなくなります。
果ては生きる価値さえも疑わしく感じられ、深い混迷状態に陥っていきます―。
シェイクスピアって、おもしろい! 2
こどものための 夏の夜のゆめ
-
B5判/72頁
夢に操られた人々がつくり出す華麗なファンタジー【作品紹介】
『夏の夜のゆめ』は貴族の結婚を祝う余興のために書かれた戯曲と言われています。
舞台はギリシャのアテネ。題名のMidsummer(ミッドサマー)とは夏至のころをさします。
夏至も近いアテネの町では、まもなく公爵の結婚式が行われようとしています。
折しも、貴族の若い男女四人が恋愛騒動を引き起こし周囲の者を悩ませています。
同じ頃、アテネの森では職人たちが婚礼祝いの余興の準備に余念がありません。さらに深い森の中では、妖精の国王が夫婦喧嘩の真っ最中です。
シェイクスピアって、おもしろい! 3
こどものための ロミオとジュリエット
-
B5判/72頁
時代を超え読み継がれてきた余りにも儚く、美しい恋物語【作品紹介】
『ロミオとジュリエット』の創作は1595年前後。
舞台となったベローナはイタリア北部アルプス山麓の小都市です。
貴族の子女、ロミオとジュリエットは、出会ったその日に激しい恋におちます。
でも互いの家族は宿敵同士。
そして二人は愛を貫きとおし自ら死を選びました。
ロミオとジュリエットの出会いから死までは、わずか五日間。そしてジュリエットは十四歳にも満たない少女です。
一瞬の閃光のように燃え上がり闇に消えた二人の恋は、若さゆえの性急さと純粋さを象徴するかのようです。
純愛のはかなさ美しさの奥に、運命に抗うひたむきな人間の姿が浮き彫りにされているからこそ、人々は時代を越えてこの悲恋物語に深い感動をおぼえるのでしょう。
貴族、職人、妖精の三つの世界は、花の絞り汁がもたらす夢に操られ互いに交錯します。
恋におちたり心変わりしたりの大狂騒の末に、ふたたび夢の力が作用して物語は大団円を迎えます。
シェイクスピアって、おもしろい! 4
こどものための テンペスト
-
B5判/72頁
人間愛をうたいあげた、最晩年の大作【作品紹介】
「テンペスト」はシェイクスピアが単独で書いた最後の作品です。
書かれたのは1611年頃。晩年期のロマンス劇中、最大の傑作です。
当時、英国民の関心を集めていた海難事故のバミューダ島が舞台と言われています。
物語の展開は、魔術を持ったプロスペローにより決定されています。
あたかも作者のごとく、登場人物を 意のままに動かしているのです。
登場人物も去り魔術も捨て去った最後の場面で、プロスペローははじめて一人の登場人物にもどります。
シェイクスピアって、おもしろい! 5
こどものための マクベス
-
B5判/72頁
一人の武将の姿を通し人間の罪と罰を描いた四大悲劇の一つ【作品紹介】
『マクベス』の創作は1606年頃。
シェイクスピアの才能が最高潮に達した時期の作品です。
『ハムレット』『オセロ』『リア王』と並んで四大悲劇と呼ばれています。
主人公マクベスは実在のスコットランド王をモデルにしています。
生来は人並みの良心を持っていた、この一人の人間が、魔女の予言にそそのかされ、妻の野心に後押しされて、王などを次々に殺すという大罪を犯します。
ドラマの進行は、殺害を実行する前後からマクベスの心理の変化を一直線に追っていきます。
マクベスは殺す前にためらい、殺した後では恐怖に身もだえし、それでも先へ先へと進んでいかざるをえないのです。マクベスをつき動かすものは心の不安です。
わが身の破滅を恐れるあまり却って自らすすんで、まっしぐらに破滅へとひた走るマクベス。
不安感に心を引き裂かれ、自己矛盾に陥ったマクベスの姿は、現代に生きる私たちの胸に強烈な現実感をもって迫ってくるのではないでしょうか。
この作品では、不思議なもの、ロマンティックなもの、醜悪なものと、変化に富んだ要素がみごとな調和をみせて、美しい世界を織り上げています。
一方で、島の世界は現実の人間社会を映し出しています。
プロスペローは憎しみや復讐を乗り越え、最後には調和と和解に達し新たなる出発をします。
だからこそ不思議な島の物語が、「再生の劇」として時代を越え読む人の共感を呼ぶのです。
著者紹介:ロイス・バーデット Lois Burdett
「シェイクスピアって知ってる?」 |