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天工開物

天工開物 |学習と教育を支援する通販会社-YTT Net

 商品NO:BSH-791
 B6変判/480頁/発行:2022.8

BOOK 天工開物 内容詳細



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穀物・衣服・染色から製塩・製紙・醸造・兵器に至るまで、あらゆる産業を網羅した中国明代の百科全書。
長い歴史のなかで培われてきた知恵と技術を120余点の挿図とともに詳述。
 著者:宋應星/訳註:藪内清
▶天工開物 てんこうかいぶつ
中国の明末(17世紀)に宋應星によって書かれた産業技術書。「天工」は造化の巧み(自然の業)、「開物」は人間の巧みを意味する。中国の産業技術史を展望するための書籍として評価されている。日本では1708年(宝永5年)に貝原益軒の大和本草などに引用され、また木村蒹葭堂が秘蔵していたという。1771年(明和8年)には訓点と添え仮名の施された和刻本が出版された。平賀源内も読んだといわれる。

訳者序文
中国における技術の百科全書ともいうべき「天工開物」の和訳が、出版される運びとなった。昭和二十八年に刊行された「天工開物の研究」の訳文に手を加え、新たに解説を書き添えた。もとの研究は、訳者にとって特に思い出が深い。明の宋應星が著わした「天工開物」を、京都大学人文科学研究所で読み始めたのは昭和二十三年の春からで、翌年からは中国科学技術史の研究班が正式に発足し、その班研究の題目として引きつづいて「天工開物」をとりあげた。この班研究に参加した人々は、天野元之助、入矢義高、大島利一、岡西為人、太田英蔵、北村四郎、木村康一、篠田統、吉田光邦、米田賢次郎、渡辺幸三などの諸氏であって、研究のとりまとめには班長としての私があたった。昭和二十八年に全部の原稿ができあがり、文部省の出版助成費を得て刊行することになった。全体は前編に十一の研究論文を収録し、後編に「天工開物」訳注・原文を載せた。訳文については、特に入矢義高氏(現名古屋大学教授)が多大の時間を割いて綿密な訂正を加えられた。このように訳文とその注釈とは、諸氏、および臨時的に班研究に参加された若干の人々の協力による賜物であって、訳者の名を一人だけあげたのは、最終的な責任のありかを明白にしたまでである。「天工開物」を出版したことは、かなりの反響を引き起こした。いくつかの書評の中、ハーバード大学教授楊聯陞氏のそれは特に詳しい。また前編に収録した研究論文は、中華人民共和国と中華民国とで、それぞれ別々に漢訳された。またアメリカで「天工開物」の英訳が出版されたのも、われわれの研究が一つの契機となったと考えられる。これらの漢訳及び英訳本は、こんどの刊行にあったって参考となった。この新しい訳注は、ほとんど旧版によったが、主として責任者の判断でなるべく読みやすいように、ときには文章の表現を改め、また少しく注の文章を補った。また「天工開物」の大きな魅力となっている図版は、一九五九年に中華人民共和国から復刻された崇禎刊本を新たに使用し、原則として各章末にまとめて掲げた。戦時中(昭和十八年)に菅生堂本「天工開物」を復刻された三枝博音氏は、さきに不慮の列車事故によって亡くなられた。この復刻は、われわれの研究を促した契機となったものである。また「天工開物の研究」の出版社主土居客郎氏は昭和四十三年五月に他界された。班研究のメンバーとしては渡辺幸三氏を失っている。十五年の歳月はいろいろなことがあったが、ともかく新しい形で出版の運びになったことに深い感慨をおぼえる。昭和二十八年の夏はことのほかきびしい暑さであった。仕事をまかした京都の印刷所が破産寸前という話をきいて、毎日のように印刷所へ督促に行ったことをおぼえている。約束の期日が守られないので、きびしい暑さの中で気持を落ちつけるのが精一杯であった。こんどは、そうした苦しみを味わう必要がなくなった。十五年を思い、いろいろな方々への感謝をふくめて、この序文をしるした。(昭和四十三年六月末日)

天工開物 目次

●訳者序文
●訳注を読まれる方への注意
 穀類
 衣服
 染色
 調製
 製塩
 製糖
 製陶
 鋳造
 舟車
 鍛造
十一 焙焼
十二 製油
十三 製紙
十四 製錬
十五 兵器
十六 朱墨
十七 醸造
十八 珠玉
●解説
●補遺
●「天工開物」の今日的意義 ―― これからのものづくり・生活づくりに向けて 植田憲
●索引


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