戦後、価値観が180度転換する中、軍国主義を無批判に受容した自己への反省から、後の人生を子どものために生きると決意した加古青年の軌跡を、残された作品や資料から辿る。
著者：かこ さとし、鈴木万里、鈴木愛一郎
かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと 目次
「ヒコー少年」だった絵本作家が贈る人生のメッセージ。「かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと」公式図録。Bunkamura初の日本人の展示会。ここでしか見られない、多数の貴重な未公開作品が集結！
1. 青年期の絵画（習作） 2. セツルメント活動時代の紙芝居、幻灯
3. 「だるまちゃん」と「からすのパンやさん」 4. さまざまな分野の絵本
5. 図譜にこめたメッセージ
かこさとし 加古里子 1926年3月31日～2018年5月2日
日本の絵本作家、児童文学者、工学博士、技術士（化学）。本名は中島 哲（なかじま さとし）。ペンネームの「里子」は俳号。
1926年現在の福井県越前市に生まれる。東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。技術士（化学）。児童文化の研究者でもある。現在は、出版を中心に幅 広く活躍。作品は『からすのパンやさん』を代表する「かこさとしおはなしのほん」シリーズ、『うつくしい絵』、「だるまちゃん」シリーズ、『とこちゃんはどこ』、「かこさとしからだの本」シリーズ、『伝承遊び考』など600点余。2008年菊池寛賞受賞、 2009年日本化学会より特別功労賞を受賞。2018年5月2日自宅にて、92歳で死去。
