中世日本に興った“宗教改革”
うやむやとなった戒/実範によって始まった戒律復興/貞慶の戒律復興/官僧について/エリート僧貞慶と笠置寺/新たな活動のための二重出家/
釈迦信仰と持戒/貞慶と男色/海住山寺ですら/北京律の祖、俊芿/理論を担った覚盛/通受と別受/他者を救う僧であるために/
叡尊と弘法大師/中世醍醐寺の男色世界/自誓受戒/西大寺での戒律「復興」/黒衣の持戒僧/叡尊教団の発展/新義律宗
女性と成仏
比丘尼戒壇/法華寺尼戒壇の成立/尼たちの受戒/尼への伝法灌頂
戒律の復興を人々に広める
殺生禁断/宇治の十三重層塔/忍性の社会事業/叡尊教団の戒律観/布薩を共有した中世律僧
延暦寺系の戒律復興と親鸞
興円・恵鎮の戒律「復興」/繰り返す破戒と持戒/戒律復興運動と対極にあった親鸞/「無戒名字の比丘」時代/破戒と末法思想