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いせひでこの世界 ── 全7巻 ──

いせひでこの世界|学習と教育を支援する通販会社-YTT Net

 商品NO:BSH-713 全7巻



絵描きは旅に出て、何に出合うのか。

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いせひでこの世界 各巻詳細




見えない蝶をさがして より
いせひでこは、2009年から、月刊俳句誌『岳(たけ)』の表紙画を半年に1枚ずつ、描き下ろしてきました。同誌の主宰、宮坂静生さんの《絵本のような表紙絵でいいのですよ》との言葉にはげまされて、2018年まで10年間続けてきました。樹木、森、花、どんぐり、鳥、蝶、精霊、地層、子どもなどが描かれていますが、どの作品にも、ちいさないのちへの慈しみや、四季折々の自然の息吹きが、いせひでこ独特のタッチで描かれています。
19枚の作品は、「大きな木のような人」「長い一日」2009年、「桜かくし」「古道」2010年、「まつり」「クヌギのあかちゃん」2011年、「水仙月」「ヤドリギ」2012年、「切り株」「陽だまり」2013年、「春の路」「聴く木よ」2014年、「ヤマザクラの灯」「五色鳥を待つ」2015年、「ひかりの子ども」「森の秘密」2016年、「46億年の時計」「緑蔭の部屋」2017年、「蝶の谷」2018年になります。
この10年間の、いせひでこの絵本や書籍『大きな木のような人』『あの路』『最初の質問』『チェロの木』『おさびし山のさくらの木』『幼い子は微笑む』『木のあかちゃんズ』『わたしの木、こころの木』『こぶしのなかの宇宙』などに通じる世界が展開します。そして、2011年の〈3.11〉以降は、自然やいのちに対して、さらに深く、こころとまなざしを注いだ創作となっています。
一冊にまとめるにあたって、作品それぞれと呼応しあうような掌編・エッセイ・ことばをそえました。〈地層〉〈プラタナス〉〈スミレの色〉〈切り株〉〈明るい森で〉〈終わらなかった夏休み〉〈人と木〉〈まつ〉〈獺祭書店〉〈数学者〉〈木片〉〈ジャングルジム〉〈2歳のあなたへ〉〈たぬき〉〈天の調べ〉〈根っこ〉〈如月〉〈ちいさきもの〉〈記憶〉〈見えるまで〉――。
猫だもの より
本書『猫だもの――ぼくとノラと絵描きのものがたり』は、画家・絵本作家 いせひでこ、新人作家 かさいしんぺい による交換日記・往復書簡のような形で、4つのエッセイ・日誌を構成したものがたりです。
発端は、1999年にさかのぼります。高校を卒業後に牛乳配達をはじめた青年が、夏の早朝、配達中の牛乳びんを落して割ってしまいました。牛乳は海のように広がります。あわてて拭きはじめた牛乳を、どこからか猫が現れ、舐めはじめます。「奇妙な共同作業だった」と感じた出会いからはじまった青年とノラ猫とのつきあいは、その後も毎朝つづきます。
牛乳の名前をもとに「キタカル」と名付けたノラ猫、それまで関心のなかった猫といういきもの、ノラとそれをとりまく人たちとの関わりなどをとおして、青年は自分をとりまく社会へと目を向けはじめ、こころをひらいていきます。
日々のさまざまな感想や発見をつづった日誌を、子どもの頃からの知り合い、画家・いせひでこに青年は届けます。それが2001~02年に雑誌『猫びより』に、連載「絵描きとしんぺいとのらの キタカル日誌」として4回掲載されました。本書前半の「キタカル日誌」(かさいしんぺい)と「しんぺいの手紙」(いせひでこ)は連載を改稿して収録したものです。
それから15年、2017年5月に、ふたりの絵本『ねぇ、しってる?』が刊行されました(作:かさいしんぺい、絵:いせひでこ、岩崎書店)。この絵本のキーワードは「だいじっこ」です。《だれもが、だれかにとって大切な子、大事な人である》という作者の思いを、ことばと画で編んだ絵本です。
そのふたりが過ごした15年の時を、「猫だもの」(かさいしんぺい)と「絵描きだもの」(いせひでこ)と題して書き下ろし、本書の後半に収めました。
青年は、キタカルとの出会いから4年後、社会に戻ろうと決め、大学に入ります。6歳違いの同級生たちと過ごし、会社に勤め、IT系エンジニアとして現在にいたります。そのきっかけが、ノラ猫キタカルの生き方であり、「一匹のノラとの出会いが、人生を変えることだってある」という思いを抱きました。一方、画家は、2000年前後、青年と同世代の子を育てる母親でした。子育てと創作のはざまの自分、また2004年の絵本『絵描き』以降の作品に登場する青年像の誕生など、日常の断片から創作にいたる軌跡が書かれています。
青年の成長のものがたり、猫をめぐる人と人とのつながり、子どもと親のこころの軌跡、見ること・書くこと・描くこと・つながりをもつことの楽しさ、猫の不思議と魅力など、さまざまな読み方をしていただけるのではないかと思います。また、猫と青年と四季を描いた、幻想的で象徴的でコミカルな、そして詩情あふれる いせひでこの画も楽しんでいただけると思います。

いせひでこ 伊勢英子

画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞。絵本の代表作に『ルリユールおじさん』『1000の風 1000のチェロ』『絵描き』『大きな木のような人』『あの路』『木のあかちゃんズ』『最初の質問』『チェロの木』『幼い子は微笑む』『ねえ、しってる?』『けんちゃんのもみの木』『たぬき』など、単行本・エッセイに『旅する絵描き』『七つめの絵の具』『わたしの木、こころの木』『こぶしのなかの宇宙』『猫だもの』『見えない蝶をさがして』『風のことば 空のことば』など多数。


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